これまで20年以上、たくさんの小学生、中学生、高校生の子どもたちと接している中で感じることがあります。
それは、
勉強ができることがその子に制限をかけているんじゃないか。
ということです。
なんで勉強するの?
という問いにいろんな答えを考えてきましたが、その問いの正解は1つではないと思います。
よく言われる1つに、
学校の成績が良いと、将来の選択肢の幅が広がる
というものがあります。
確かにそういう部分もあるし、
私もそう答えてきたし、
それは間違いではないけど、
やっぱり正解ではない、
と思うのです。
小中高の間、学校の勉強ができる、つまりテストの点数がそこそこ良いと、
偏差値の高い学校への進学が期待されます。
もっと勉強してから、やりたいことを考えたらいい。良い大学に行けば将来の選択肢が増えるから。
そう言われて、学校の勉強を頑張るようになり、
良い学校への進学が自分の目標になります。
でも、いざ進学したあと…
自分のしたいことがわからない。
特にしたいことがないからとりあえず就職する…
仕事しながらやりたいこと探す予定が、毎日忙しくてそんなこと考える余裕もない…
一方、
勉強が苦手な子は、中学生の時に
勉強したくないなー、自分に向いてることってなんだろう?
と考えたり、
高校卒業の時に、ただ大学に進学するのではなく、専門学校の道や海外留学の道を視野に入れて自分のしたいことを考えます。
結果、高校や大学に進学したとしても、その時に自分のしたいことについて考えることが大切なのです。
自分のしたいことを考えることさえ後回しにして、とりあえず勉強を頑張る。
点数がいいので周りから褒められたり認められたりすると、勉強をやめる勇気もわきません。そんなこと考えも及びません。
どちらが幸せなのか?
もちろん、学校の勉強を頑張ることが悪いことではありません。素晴らしいことです。
ただ、周りの大人が、その子が本当にしたいことを考える機会をしっかり与えるべきだと思います。
難関高といわれる志望校に合格したのに不登校になる子どもを何人も見てきました。
勉強が苦手だけど料理が好きで、専門学校に進学して好きなお仕事をしている子どももいます。
勉強が得意だけど、自分がやりたいスポーツができることを最優先に考えて進学し充実した学校生活を送った子どももいます。
いろいろな子どもたちの勉強に対する姿勢を見てきたからこそ思います。
勉強ができるということが、その子の幸せにつながるわけではないと思います。
頭では分かっていても、ついつい我が子には勉強はできて欲しいと思ってしまいます。
そんな時、少し思い出してもらえたら嬉しいです。
さて、私は我が子にこんな風に思えるのでしょうか…💦
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