ママにこ会〜ママがにこにこ元気になれる場所づくり〜

世の中のママのためになれるよう、私なりに伝えたいことをいろいろ書いています。

年齢に制限をかけないこと。

子育てにおいても、塾に通う子どもたちに対する指導においても、常に意識していることは、

年齢に制限をかけないこと。

◯歳だからまだこのことはわからないだろう。

◯歳だからこれくらいは分かるはず。

というような、自分のまたは一般的な基準を決めてしまって、対応することはしないようにしています。

 

たとえば、仕事では、

5年生だからこれくらいのかけ算はできて当たり前。

という意識を持って接すると、

その子ができなかった時に

「え、こんなこともできないの?」と、口には出さなくても必ず表情に表れます。

子どもたちは大人の反応に敏感です。

特に、苦手意識のあることについては、人にどう思われるのかばかり気になる子も多いです。

こちらがそういう反応をすると

「あ、またできないと思われた…こんなこともできないとガッカリされた?びっくりされた?もうこんなぼくに教えてもらえないかな…」

と、自信をなくしてしまいます。

これまでにも同じような反応をされてきた子なら、そこですぐに壁を作り、心も頭も閉ざしてしまいます。

すると、

これ以上自分ができないと思われないために、『わからない』と言わなくなります。

『わからない』ことがバレないように、それ以上進まなくなります。

そうしたら、残念ながらもう塾に通っている意味はなくなりますよね。

 

でも、

年齢という枠の制限をとって「この子はどこまでわかってるのかな?」とその子個人を知りたいと思って接すると、

その子がどんな間違いをしても、「なるほど、そこがわからないのかー。」と、まるまるいったん受け入れることができます。

その子は「お、ここは間違ってもいいところなの?実はわかっていないのはぼくだけじゃない?わからないって言っても大丈夫なのかな?」と思うと、少しずつ勇気を持って自分のわからないことも挑戦して、間違ってもじゃあこっちの方法かな、と、試すようになります。

正解すると、なんだ、これで良かったのか!と、安心して自信をつけていきます。そうなれば心を開いてくれ、リラックスするので頭も動き出し…

もう好循環は言うまでもありません。

 

自信のない子とは逆に、

なんでも良くできてきた子も同じです。

5年生だからこれくらいまでしかできないだろうと思って接していると、

なんでもかんでも「すごーい❗️よくできるねー!」と褒めてしまいます。

でもその子にすれば、できて当たり前。頑張ってできたことを褒められたら嬉しくて、次はもっと頑張ろう!とモチベーションにつながりますが、何でもかんでも褒められると、もっとやってやろうという気がなくなり、無気力になっていきます。

 

そんな子どもたちを見てきたので、

自分の息子にも2歳だからまだこのことは説明してもわからないだろう、これはまだできないだろう、と思わずなんでも説明したり挑戦させたりするようにしています。そして、本人が頑張ってできたことだけを全力で褒めるようにしています。

 

例えばその1つに、

今日や明日の予定を息子に伝えるようにしています。

本人がわけもわからず親についていくだけ、

連れて行かれたところでその場その場で遊んだり習い事をしたりする、

という状況にしたくないからです。

何のためにどこへ行くのかを先に伝え、どんなことをするか、なにがあるかを一緒にイメージして楽しみにしてもらいたいのです。

そうすると、

とりあえず何にでも興味を持って、

そこへ行くにはどんな準備をしたらいいか、

こんなものを持っていけばもっと面白いかもしれない、

など自分で考えるようになるんじゃないか

と、そんなふうになってほしいと思って、私の知っていることは全て伝えようと思って接しています。

 

今のところ息子は、

お墓参りをしたら、「お墓のじいちゃんたちにいつも元気でありがとう、と言おうね」とか、

予防接種は「元気になる菌さんが来てくれたらもっと元気になって遊べるようになるね!」と楽しみにしています。

私が小さい頃、面倒だなー嫌だなー早く終わらないかなーと思っていたことを楽しんで意味のあるものだと捉えてくれているように思います。

 

もちろん、まだ3歳。

説明してもわかっていないこともたくさんあると思いますし、話している途中、明らかにわかってないなーと思うこともありますが😅

とりあえず話してみて、やらせてみて、無理なら、まだだったかーで終わります。

こちらが制限をかけ、その子に対して限界を作ると、その子はそれ以上になることはありません。

とりあえず今は伸び盛り。伸びるなら伸びて、ゆっくりな部分はゆっくりでいいと思いながら接しています。

 

こう思えて接してこられているのは、やはりこれまで仕事で関わってきた子どもたちや保護者の方たちのおかげです。学習塾の先生だから、自分の子どもには勉強ができるようになってほしいと思っていると思われがちですが💦

まったくそうは思いません。

ただ、いろいろなことに興味を持ち、好きなことがたくさんあって、人生豊かに育ってほしいと願います。