ママにこ会〜ママがにこにこ元気になれる場所づくり〜

世の中のママのためになれるよう、私なりに伝えたいことをいろいろ書いています。

まさか切迫早産になるなんて…②

私は、切迫早産のおかげで、本当にたくさんのことを経験し、学び、成長することができました。

 

今回の話は、切迫早産になったらいったいどんな生活になるのかということです。

 

切迫早産で安静にしていなければならない間の生活は、

ただ横になって過ごす

だけです。

 

実家にいるときは

思いっきり母のお世話になっていました。

食事を作って運んでもらい、

食べたら下げてもらって、

きんとき(3歳の息子)と遊んでもらい、

お風呂も沸かしてもらい、

洗濯物も洗ってたたんでもらい…

なんせ家事は全てやってもらって、

私は寝転びながらできる遊びをきんときとして1日過ごしていました。

本当に、

立つのはトイレと洗面、お風呂。

座るのは食事をするとき。

という生活です。

 

切迫早産と診断されるものの、

体は元気なんです。

それなのに動けないというのは想像以上にしんどいものでした。

 

それでも。

実家にいるときはまだ良かったんです。

 

本当にしんどかったのは入院生活…

コロナの影響で面会禁止。

着替えなど荷物の受け取りも看護師さんを通してしかできません。

大部屋でしたが、カーテンで仕切られたまま誰とも顔を合わせることなく、話をすることもなく。

毎日看護師さんとの会話が唯一の人との繋がりでした。

コロナ禍で面会禁止なので、看護師さん以外と話ができないというのもしんどい原因だったと思います。

安静にしておかないといけないので、

電話をしに行くために起き上がるのも、基本的にはダメでした。

私があまりにショックな様子だったのか、1人の看護師さんが

『今は同室に妊婦さんばかりだから、少しだけならベッドの上で電話してもいいですよ。息子さんと話したいですよね。』と言ってくれました。

それから毎日夕方のLINE電話が1日の唯一の楽しみでした。

コロナ禍だから不便だけど、今の時代だから便利なこともあるものです😊

 

一日中横になっているので、夜もなかなか眠れませんが、

とりあえず5時頃起床と決めていました。

洗面を済ませたら8時の朝食まで

読書

1人での朝食は10分ほどで終わります。

12時の昼食まで

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また10分ほどで食べ終え、14時頃おやつのパンが運ばれてくるまで

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でも、動いていないのでお腹はすかず、パンも食べられません。食べようかな〜どうしよかな〜と思いながら、シャワーか体拭きをして、18時の夕食まで

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18時10分から、翌朝まで何もないんです。21時消灯なのでとりあえずそこまで

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おやつのパンが残っていたら眠くなるように夜に食べて、

読書

しながら眠くなるのを待ちます。

夜中に何回も目が覚め、そのたびに時計を確認し、また

読書

をしたり、モヤモヤしたりして、なんとか5時になるのを待ちます。

 

1日、2日程度ならこんな生活もいいかもしれませんが、この生活がいつまで続くかわからない中、毎日過ごしていました。

 

入院中、とにかく心掛けていたことは、

先のことを考えない。

 

いつまで入院するのかな?

赤ちゃんはいつ産まれてくれるのかな?

もうすぐハロウィンだな。

 

のようなことを考えたら、

途端に涙が溢れてきます。

そして、真っ黒の雲のようなものに覆われてのまれてしまうような感じになり、とても怖いです。

そうはいっても、特に夜が長いので、

また明日も今日と同じ生活、いつまで…と考えてしまった瞬間、

吐きそうになりました。

あかん、おかしくなるから、考えたらあかん!

と、スマホで興味ないけどエンタメニュースを見たり、テレビのバラエティー番組を見たりしました。

家ならテレビをみたくなるのに、

病院ではほとんどテレビは見ませんでした。

時の流れを感じたくなかったのかもしれません。

 

その点、小説は現実逃避するにはうってつけでした⭐️

学生の頃は小説も読んでいましたが、社会人になってからはほとんど小説は読まずだったので、貴重な機会だと思い、かなり読みました。

物語を読んでいる間は現実のことを考えなくていい。

ちなみに、鬼滅の刃も読破しました。

ただ時間が過ぎていくことを願うだけの日々でした。

 

出産まで入院。

これが当初の予定でしたが、実際の入院生活は1ヶ月半でした。

11月初めに入院して、クリスマスまでに退院できたんです。

それは、ペッサリーという器具のおかげでした。子宮口を押さえて赤ちゃんが降りてくるのをとめてくれるものです。

合う合わないがあるけど、保険適応じゃないけど、どうしますか?と聞かれ、

少しでもきんときに会える可能性があるならなんでもやりますっ!

痛さはあったけど、私には見事合ったようで、そのおかげで退院できました。そして、結局出産予定日1週間前まで赤ちゃんはお腹の中にいてくれました。

そして、クリスマス、年末年始をきんときと過ごすことができました✨

 

ちなみに、入院当初は点滴の副作用で体は震えるし、私の場合は手のひらが痛くて泣きそうでした。ずっとトンカチで手のひらをぐりぐりされているような感覚でした。

点滴は24時間なのですが、2日に1回ほど漏れて腫れてくるので交換してもらいます。

点滴の針を刺されるのはとても痛いです😭

 

辛いことばかり書きました。

きんときを妊娠したときは何も悪いことなく順調だったので、

今回、世の中には妊娠中こんなに苦しい思いをしている妊婦さんがたくさんいることを知り、これは発信するべきことだと思いました。

 

そして、こんなに頑張っているのはママだけでなく、お腹の赤ちゃんもそうであること。

切迫早産でなくとも、今目の前にいるお子さんは、産まれたいと強く思い、ママと頑張って妊娠期間をお腹で過ごし、そうして産まれて来てくれたことを、

あらためて思い出すきっかけになったらいいなあと思います✨