去年ヨシタケシンスケ展に行った時、
私はヨシタケシンスケさんのコトバに、
共感しすぎて感想までたどり着かず、
ただできるだけ、目についた言葉たちをメモして帰ってきました。
そして、やっと最近そのメモを見返して、
また、思いを巡らせています。
その中で1つ紹介したいのが、
タイトルに書いたもの。
「見どころはお客さんです」
会場入り口に書いてあったメッセージです。
わたしと同じようにここに来ている、
さまざまなお客さん。
こんな小さい子どもがこれを見て、何を思うんだろう?何も思わないのかな?ただ絵を楽しんでいるのかな?
え、こんないかつい格好の男性が?!
おじいちゃんお一人かな?お孫さんが好きなのかな?お土産に絵本買うのかな?
あ、私と同じくらいの年齢の方。ママかな?子どものために買った絵本に自分がハマってしまったパターンかな。
私はけっこう、どこに行っても、頭のドコカでそういう感じです。
本来の楽しみ方をできていない、
周りばかり気にしてもったいない、
ちゃんと展覧会自体を楽しまないと。
みたいな考えを持ちながら、
でも、ついそこにいる人の背景まで想像しちゃう自分。
そんな自分は間違っていると思っていました。
でも、ヨシタケシンスケさんは、
展覧会のスタート前から、
それが正しい
と言ってくれたんです!
ものすごく心が救われました✨
ヨシタケシンスケさんの作品そのものを、
楽しむだけじゃなくてもいいんだ。
失礼じゃないんだ。
私みたいな人もいるんだ。
また1つ、私の中の凝り固まった考えが解放された瞬間でした。
言葉ひとつで、人を救う、人を変えることができる。
すばらしいお仕事だと思いました。
とても及ばないけど、私も誰かの何かを解放して、誰かが少しでも楽しく過ごせるお手伝いがしたいと、改めて思いました。
ヨシタケシンスケさん、
ありがとうございました。
もしまだヨシタケシンスケさんの作品に触れたことがない方がいらっしゃれば、ぜひとも、なにかピンときたタイトルや絵の作品を手に取ってほしいと思います😊